感染症から身を守るには、ウイルスや細菌がどのように人体に入り込むのか、
また、発症の原因となる4つの条件とはなにかを知ることが重要です。
ここでは、小さいけれど、ときには重症を引き起こすこともある、ウイルスや細菌の種類から解説します。
身の回りにあるさまざまなウイルスや細菌の病原体が体内で増殖して、発熱や腹痛、嘔吐、下痢などの症状がでることです。
病原体は病気の原因となる生物で、病原微生物と寄生虫に分けられます。
ウイルス、細菌類、真菌類など
原虫類、吸虫類、線虫類など
※「病原体の種類」(国立感染症研究所 https://www.niid.go.jp/niid/ja/open/2326-niidexhibition/oc-2015/5959-openhouse2015-18.html 最終閲覧日2022年5月31日)、「カビ対策マニュアル/基礎編カビとは(平成20年10月28日)」(文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm 最終閲覧日2022年6月13日)、毛髪の断面サイズ(自社調べ)をもとにアゼアス(株)が作成
細菌は細胞を持ち、自らエネルギーを産出し、増殖する能力があります。抗生物質などの抗菌薬が効きます。
ウイルスは、自ら増殖することはできず、人や動物の細胞の中でしか増殖できません。大きさも細胞の1万分の1程度で、抗生物質も効果がありません。
※参考 厚生労働省健康局結核感染症課「抗微生物薬適正使用の手引き 第二版(2019年12月5日)」をもとに作成
感染のメカニズムを知って、対策をとりましょう。
次の4つの要素に対しそれぞれ対策をとることで、感染リスクを低減できます。
感染経路は大きく分けて「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」の3つがあります。
※参考 厚生労働省「Ⅳ 医療施設等における感染対策ガイドライン」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/08-06-04.pdf 最終閲覧日2022年6月3日)
※参考 厚生労働省「健康や医療相談の情報/新型コロナウイルス感染予防のために」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html 最終閲覧日2022年6月8日)
病原体によって、感染成立に必要なばく露量はさまざまです。
比較的大量に体内に取り込まないと発症しない・少量の吸入では感染しない病原体や、逆に少量の摂取でも感染してしまう病原体などがあります。あらかじめ情報があれば、高いレベルの防護が必要かどうか、判断に役立ちます。
同じ病原体が同じ量体内に取り込まれても、個々の免疫力によって感染リスクは異なります。
基礎疾患等で免疫力が低下していると、そのリスクは高くなります。
病原体が特定でき、その病原体に対するワクチン接種により免疫を獲得すると、感染リスクが低下します。